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よし笛選びのポイント

                    

よし笛選びのワンポイントアドバイス!!



現在は、「葦という植物をその材料としている笛」というだけで、様々な笛が「よし笛」と称して流通しています。

それらは、見た目の形が違っていたり、「○○よし笛」「よし笛○○」というような呼び名がついていたりするなど、

それぞれの製作者がいろいろなよし笛を製作しています。

その中には、趣味の工作程度で出来るレベルのものも含まれていて、

それらすべてが同じように「よし笛」とよばれているのが現状です。

これからよし笛を始めようと思う方などにとっては、それぞれのよし笛がどう違うのか、どんなよし笛が良いのか、

お迷いの方も多いかと思います。

そんな方のよし笛選びのご参考になればと思い下記のポイントを上げてみました。

下記に上げたポイントは、よし笛だけでなく、その他の笛にも当てはまるものです。

ポイント@

よし笛参考作品

よし笛の作り(仕上がり具合)が、

良い物をお選びください。

作りが雑では、均一した品質を保てません。

仮に、雑な作りのよし笛の中に、

良い感じの笛があったとしても、

偶然良い感じの笛が出来たと考えるべきで、

他の笛も同じ出来の物とは限りません。

自然素材の容をそのまま使用する

よし笛では、

このことはとても大切なことです。

ポイントA




よし笛の生の音(音響機器等を通さない音)を聴いて、

雑音(シューシュー等の息の漏れる音)の少ない笛を作る製作者の笛をお選びください




音色は、個人の好みもありますが、雑音の出ているものは、良い音色とはいえません。

例えば、他の楽器の笛(フルートやケーナ、尺八などの笛)の初心者の奏者は、多くの場合、

息が音にならずに風切り音のようなシューシュー音を出すことがありますが、これらは雑音であり、

雑音の多い音は良くありません。


よし笛の場合は、正しい息をきちんと入れれば、その笛の持つ本来の音を聴くことが出来ますが、

初めてよし笛を体験される方の中には、上手く息を入れられない方も多いですから、

その笛の持つ本来の音を確認する為には、よし笛演奏の技術を持った方の演奏する生の音を聞いて、

雑音が有るか無いかを確認することが大事です。



以上で、よし笛選びのワンポイントアドバイスは終わりですが、以下にもう少し突っ込んだ内容のことを記しましたので、

ご興味のある方はお読みください。


よし笛の良い音色とはどんな音でしょうか?


先にも少しふれたように、音色自体は個人の好みもありますが、私の考える良い音とは、雑音が少なく透明で、柔らかい感じの音をさします。

音色をあらわす表現のひとつとして、柔らかい感じ、硬い感じ という言い方がありますが、私が良い音色と思う柔らかい音は、

倍音が程よくあり、音に“奥行”や“ふくらみ”のある音です。

よく、曇ったような音を“柔らかい”と称する方もおられますが、曇ったような音というのは、音の中に雑音が入っているため、

はっきりしないぼんやりとした音になっているだけで、決して柔らかい音ではないのです。

また、硬い感じの音とは、倍音も少なく、音に“奥行”や“ふくらみ”の少ない感じの音だといえます。

音色が良いと様々な曲を演奏する場合、音色自身が持っている豊かな表現力の為、より良い演奏ができる事へ繋がります。




では次に、音響機器を使って演奏した場合の音色について考えてみましょう。


コンサート等では、生音で聞こえる範囲は狭いので、どうしても音響機器を使用しなくてはならない場合が多くなります。

では、マイクで音を拾って、ミキサー等の調整を終えてスピーカーから出る音の音色はどうでしょうか?

最近の音響機器では音を様々な音色に加工出来るようなものが多くなって、本来の音を自分で加工し、

音を作ってしまう方も多いようです。しかしそのように加工された音というのは、少し聴いただけだと綺麗で良い音のように思えますが、

じっくり聴くと生の音の方が雑音も少なく透明感があり、音の奥行やふくらみもあり音の厚みがあることがよくわかります。


作られた音というのは、加工をすればするほど生の音からかけ離れていき、薄っぺらな電子の音に近づいていくのです。

ですから、音響機器を使わなければならない時は、出来るだけ生音に近い形で聴こえるように調整をしなければなりませんが、

どうしても原音(生の音)からレベルが少し落ちるので、より原音(生の音)の出来具合がとても重要になります。



もうお分かりのことと思いますが、これらのことから生の音だけで演奏する場合も、

音響機器を使用して演奏会等で演奏する場合でも、どんな場合でも原音(生の音)がどれだけ良い音かがとても大切になる訳です。



製作者や演奏者でも、音の違いをよく聞き分けられない方もおられるようですが、良い音がどんな音かを聞き分けられなければ、

良い演奏も良い楽器も作ることも出来ないので、音の違いが分かるように訓練等をして、良いよし笛を選び、

素晴しい演奏が出来るようにして下さい。